『ツボ押し』や『ツボ温療法』は女性のホルモンバランスを整えるのに大変効果を発揮します。

近年、不妊や自律神経・更年期障害でお悩みの方がとても増えていることを感じています。
これは、体の冷えやストレス・ダイエット・偏食等が体に悪影響を及ぼしホルモンバランスを乱した結果です。


足立 美穂

【この記事の著者紹介】
足立 美穂
鍼灸師

【専門疾患】

癌の方の病中病後のケア、難病、膠原病、精神疾患、不妊、アレルギー、その他鍼灸全般

2006年より京都市北区にて開業させていただいております。
東洋医学の恩恵により、重篤な病気になる前のサインを見つけて差し上げ、健康な状態に導くお手伝いをしたいと考えております。
東洋医学ではこの施術を未病治と呼びます。
未病治とは病気になる未然に治療してしまう事を意味します。体は本来の自然な状態に近づくと免疫機能が高まる力を持っています。
病中病後の方には灸施術中心に体の免疫機能が高まる施術をさせて頂いております。
一人でも多くの方に「先生と出会えて良かった」と言っていただける様、日々東洋医学の研究に努めております。


ホルモンバランスの乱れは東洋医学では、『気滞(きたい)』や『瘀血(おけつ)』が原因であると考えられています。
これらは、血流が悪くなった状態に起こります。
滞った血流を良くすることは、月経前症候群(PMS)や不妊症・便秘等様々な不調を改善させ、緩やかに体質改善させます。

日本では、聖徳太子(飛鳥時代)の頃より東洋医学が中国より伝来しそれ以降ツボを温める(お灸)が明治時代まで体を治す療法として漢方と共に主流でした。

明治時代以降は西洋医学が主流になり東洋医学は衰退しておりましたが、近年WHO(世界保健機関)が乳腺炎や冷え性・不妊等の婦人病に鍼灸の有効性を認めており体質改善の重要性が見直されるようになりました。

今回は、バストアップにつながるツボ療法をお伝えさせて頂きます。

ツボ押しでバストアップが期待できる理由

ツボ押しをすることで、血流改善を促し、ホルモンの分泌バランスを整えますので、バストアップに効果が期待できると考えられています。

以下2点にまとめてご紹介します。

『ツボ押し』や『ツボ温療法』で血流の流れやリンパの流れが改善する

解剖学的には、乳房の周囲には乳房傍リンパ節が張り巡らされております。
この乳房傍リンパ節は腋窩リンバ節(脇の下)や胸骨傍リンパ節(胸の中心)へと繋がっています。
これらのリンパの流れは頸部リンパ節を経由し、鎖骨下の静脈角から静脈に注がれ血液と一緒に心臓へ運ばれます。

リンパの流れや、血液の流れを改善させることで筋肉に弾力が戻りバストアップになります。

ホルモンバランスが整うと自律神経も併せて整う

ホルモンは主に脳の視床下部から分泌されます。
興味深いことに、脳から遠く離れた場所を刺激しても、ホルモンの分泌に関係があることが分かってきました。
中でもバストアップに関係のある『オキシトシン』別名『幸せホルモン』は胸部に影響を与えるホルモンとして有名です。

人は幸せや幸福を感じるとオキシトシンが分泌されます。
オキシトシンが分泌されると体に様々な良い効果が表れます。効果にはストレスを軽減させる作用・情緒を安定させる作用があります。

授乳の際、母乳が出るのはこのオキシトシンの分泌無しではありえません。

バストアップ効果が期待できるツボ

経穴(ツボ)が内臓までつながっている流れを経脈(けいみゃく)と呼びます。
バストアップと関係している経脈は心包経・胃経・膀胱経・小腸経・任脈が関係しております。

ここでは、バストアップに関係するツボをご紹介します。
胸の膨らみや弾力を上げる効果が期待できますので、ご参考ください。

膻中(だんちゅう)
【位置】前正中線上で、両乳頭の間第4肋間と同じ高さ。
【解剖】胸骨体上で、内胸動・静動脈の前皮枝があり、第4肋間神経が分布している。
内関(ないかん)
【位置】手根横紋の上方指二本分。長掌筋腱と撓側手根屈筋腱の間。
【解剖】正中動・静動脈があり、長掌筋腱と撓側手根屈筋腱の間。
百会(ひゃくえ)
【位置】両耳先の直上、頭頂正中にあたる。
【解剖】帽状腱膜中で、左右に頭頂孔がある。
足三里(あしさんり)
【位置】膝を曲げて、脛骨前縁を距たること一横指。
【解剖】前脛骨筋と外側長指伸筋との間にある。
天宗(てんそう)
【位置】肩甲骨棘下窩の中にあり、棘下縁と肩甲骨下角とを結んで上から三分の一の所。
【解剖】棘下筋中にある。肩甲回旋動・静脈の筋枝があり、肩甲上神経が分布している。
【備考】母乳の分泌不足や乳腺炎にも効果があります。
心兪(しんゆ)
【位置】第5胸椎棘突起下両側指1本半横。
【解剖】僧帽筋、菱形筋がある。
膏肓(こうこう)
【位置】第4胸椎棘突起下両側指3本横。
【解剖】肩甲骨の内縁にある。

ツボ押しやツボ温療法のコツや注意点

『ツボ押し』は強く押したりしてはいけません。
親指や人差し指で豆腐を押すような優しい感じで30秒程押さえましょう。

『ツボ温療法』は院内でお勧めしている内容をお伝えさせて頂きます。

  1. 5㎝角のオーガニックコットンと大スプーン2~3杯の乾燥小豆をご用意頂きます。
  2. コットンを袋状にして頂き、その中に小豆を入れ糸で縫ってください。
  3. これを電子レンジで一分程温めて頂き、上記のツボの上に置いて頂き一分程温めて頂きます。

ツボの周りに汗が出る程は時間を置き過ぎです。
熱感は個人差がありますのでご注意ください。