女性の中で、バストのお悩みがまったく無い方はいないのではないでしょうか?
小さくて悩んでいる方は多いようですが、大きくても垂れていたり左右に離れていると見栄えが良いとは言えず、そうした理由でお悩みの方もいらっしゃいます。
このように、女性であれば何かしらの理由でバストに関する不満を持っている方がほとんどです。
今回は、美しいバスト造りとバストアップの為に、自宅でできるヨガについてご紹介したいと思います。
バストに自信を持てるように、ヨガ以外でも日常のちょっとした工夫で、美しいバストを手に入れることができるので是非参考にしてくださいね。
【この記事の著者紹介】
沖田 京子
ヨガインストラクター
定期的なヨガ教室の他、ライフスタイルやストレスマネージメントについての講演、イベント等の出張や、女性向け個人セッション活動を行う。
美しいバストを作る、3つのポイント
まずは、胸がどのような仕組みでできているかを見てみましょう。
胸の皮膚の下に主に脂肪でできている乳房があります。
その下に大胸筋があり、その大胸筋を、小胸筋がサポートしており、それらが肋骨の上に形成されています。

バストは9割が脂肪です。
細くてもバストだけ大きい方もいらっしゃいますが、基本的には、体に脂肪が少ないと胸も膨らみにくいと言われています。
次に、美しいバストのために必要なポイントを紹介します。
ポイント1:正しくブラジャーをつけること
バストの大半を占める脂肪が柔らかい性質を持っていることから、マッサージなどで胸の周辺から寄せることも可能な反面、脂肪は周りに流れていってしまいます。
なので、正しくブラジャーをつけることがとても大切になってきます。
ポイント2:食事やホルモンバランスを整えること
胸の中には脂肪以外に、クーパー靭帯や乳腺などがあります。
クーパー靭帯はコラーゲンでできており、乳腺は女性ホルモンに影響されますので、食事やホルモンバランスを整えることも大切です。
女性ホルモンの為に良い食べ物は、タンパク質やビタミンEが多く含まれる物ですので、そうした食物を摂取することも大切です。
ポイント3:体の血量やリンパなどの巡りを良くしていくこと
ただ、食事で吸収した栄養素も、がちがちに強ばった身体だと栄養が行き渡りません。
体の血量やリンパなどの巡りを良くしていくことも大切です。
めぐりを良くするためには体のどの動きも大切ですが、胸に関しては、胸回りの動きに注目していきましょう。
胸回りを動かす際にわかりやすいのは、胸にある肋骨と、その下にある肺です。
肋骨の動きと肺の関係ですが、ストレスにより呼吸が浅くなると、肺は膨らまず、肺が動く為に起こるその周りの動きが鈍ります。
動きが鈍くなると、さらに肋骨周りの筋肉が強ばり、肺が膨らむスペースが狭まり、呼吸が吸いにくくなるという悪循環が生まれます。
深い呼吸は血とリンパの巡りを改善しますので、これを意識することもとても大切です。
理想のバストを取り戻すのに重要な働きをする小胸筋
先に紹介した3つのポイント以外にも大切なのは、バストにとって大切な筋肉である「小胸筋」を鍛えることです。
「小さい」「理想の形ではない」「ハリがない」など、バストのお悩みは様々で年齢と共に形が崩れることもあるでしょう。
でも、諦めてはいけません。小胸筋を鍛えれば、若い頃のような適度なハリやきれいなバストラインは取り戻せます!
バストは9割脂肪ですから、バストの中にある胸を引っ張り上げるクーパー靭帯は、一度切れると元には戻りません。
クーパー靭帯は運動の揺れでも損傷しやすく、 一度壊れると修復できないと言われています。
なので、運動時の揺れを少なくすること、そして正しいブラジャーの使用がとても大切になってきます。
ただし、この靭帯が損傷してしまったとしても形を保つ方法はあります。
それが、小胸筋です。
小胸筋は大胸筋の下にあり、胸を引き上げるブラジャーのストラップ的な役割を果たしてくれるのです。
小胸筋はあまり意識されることは少ないですが、胸のたるみを防ぎ、大胸筋を支え引き上げる為に、実はとても重要です。
ブラジャーのストラップの役割をする筋肉ですので、そこを鍛えることで垂れてしまったバストを持ち上げてくれる効果も期待できますよ。
バストアップヨガ ~魚のポーズ(マツヤアーサナ)~
最後にバストアップに効果的な、ヨガのポーズを紹介したいと思います。
今回紹介するのは魚のポーズ(マツヤアーサナ)です。
このポーズは、仰向け姿勢で、気軽に胸を後屈させることができ、小胸筋を優しく引き伸ばして強化するトレーニングにもなります。
また、バストアップに効果が期待できるだけでなく、肩こりや不眠解消、呼吸器系を活性化するなどの効果もある言われています。
ご自宅等でも手軽に取り組めますので、試してみてください。

- 両足を閉じ仰向けになる。
- 両肩を寄せる様に、手の平を下に向けて伸ばした両腕を体の下に入れる。
※慣れて来たら、内ももをつけて揃え、足先までしっかり伸ばすことを意識しましょう。 - 息を吸いながら肘で床を押して、肩甲骨を寄せて胸を広げる様に首から背中を持ち上げる。
※可能であれば頭頂が床に着く位まで行ってください。 - そのままゆっくりした自然呼吸で5呼吸繰り返す。
※呼吸が浅い人は最初は辛いかもしれませんので、もっと少ない回数から始めると良いでしょう。 - 息を吐きながら背中を床に戻して、数呼吸の間脱力し、これを3~5呼吸繰り返す。
※このポーズは、足先から首までの、腕以外の身体を全て伸ばす動きですので、バストアップだけでなく全身の血流をよくすることも期待できます。
いかがでしたか?
美しいバストは女性の憧れです。
理想から遠くても、決して諦めないでください。
今回紹介したヨガのポーズを参考にし、体全体を活性化させて美バストを作って下さいね。