8月の半ばとなりますが、まだまだ暑い日が続いていますね。
暑さから生理周期が崩れてきたという声も出始めていますが、これは暑さが女性ホルモンのバランスを崩してしまうからです。
今回はその女性ホルモンのバランスについて書いていきたいと思います。


山田 光敏

【この記事の著者紹介】
山田 光敏
鍼灸マッサージ師
東京身体療法研究所 総院長

生後1か月の赤ちゃんから104歳の高齢者まで診てきました。赤ちゃんはダウン症や脳性麻痺と言った障碍を持った赤ちゃんの発育援助から女性に対しては美容から症状緩和、不妊施術。高齢の方の痛み対策など幅広く専門の治療師とともに頑張っております。


「女性ホルモンの乱れ」という言葉を良く聞くようになってきました。
ここでいう女性ホルモンというのは一般には卵巣から分泌されるエストロゲンプロゲステロンという2つのホルモンの事を指しています。
ですが他にも、書かれることは少ないのですが、授乳に関係するプロラクチンというホルモンや女性ホルモンの分泌をコントロールするGnRH、GnIHというホルモンも大きく関与しています。

女性ホルモンのバランスが崩れるとどうなるの?

女性ホルモンのバランスが崩れると最近話題の妊娠力に影響が出るだけではなく、健康や美容と言った面にも大きく影響します。

例えば、健康面から言うと精神的な不安定な状態(イライラや不安、不眠、うつ症状など)、生理痛はもちろんのこと肩こりや頭痛などといった症状を引き起こし、乳がんや子宮がんの発症にも影響を与えることが分かっています。

美容面では下腹部やお尻を中心とした下半身太りや肌荒れや抜け毛から、あまり知られていませんがバストの崩れや爪の形などといったものにも大きく影響を与えます。

バストの崩れについて簡単に説明しますと月経前になるとバストが張るという経験をされる人がいると思います。
これはプロラクチンというホルモンが少し高くなることによって起こるのですが、このバストの張りによってバスト周辺のコラーゲン線維を壊されてしまいバストが垂れやすくなるのです。

女性ホルモンのバランスをどう整えるか

女性ホルモンの分泌は分泌を促すGnRHと反対に抑制に働くGnIHによってコントロールされています。
そして、これらのホルモンは「光」によって分泌がコントロールされており、目から入ってくる光の量によって女性ホルモンの分泌はコントロールされるので、就寝時間をどうするかが一番重要な要素と言えます。

最近では夜の1時過ぎに就寝するという女性も珍しくなくなってきました。
ですが就寝時間が遅くなることによってプロラクチン値は上昇し、GnIHが優位な状態になります。プロラクチンというホルモンは排卵を遅らせたり黄体ホルモンの分泌を抑制させたりしますので、就寝時間が遅くなると女性ホルモンの分泌を2重に抑えてしまうことになるのですね。

こういった理由から、女性ホルモンのバランスを整えるためには、夜の11時に寝て朝の6時半頃に起きるのが理想と言え、食事や運動以上に大切な改善ポイントとなります。

他にも気を付けたいものがいくつかあります。

まとめて書きますと、1か月に体重の5%を超える変動(体重50キロの方は2.5キロを超える体重の変化)、暑すぎる(寒すぎる)環境に長時間いること、夫婦喧嘩などのあなたを否定する対人ストレス、長期間続くストレス、そしてやせ過ぎや太りすぎなどが女性ホルモンのバランスを崩します。

適度のストレスは必要

ストレスに対して非常に気にされる方がおりますが、ストレスには種類があり、女性は“ストレスがない”と妊娠しにくくなったり生理が止まってしまったりする事もあります。
過度にストレスに対して敏感になると、今度はそれが「長期ストレス」になってしまい、女性ホルモンのバランスを崩してしまいます。

ホルモン対策として多くの方が取り組んでいる、適度な運動やバランスのとれた食事をすることも大切な要素ではありますが、それ以上に、ここで取り上げた要素はそれ以上にホルモンバランスを崩す事になります。

ホルモンバランスの改善を行うポイントは、先ずはバランスを崩してしまう原因を生活の中から減らしていくこと。それと同時に改善を促す要素を生活の中に取り入れていくことです。
そして、女性ホルモンをどう分泌させるかという従来の対処法ではなく、どうコントロールしていくか、という視点で改善していく方が女性ホルモンバランスは整っていくのです。